南予流域林業活性化センターTOP南予アルプスの名山・渓谷>05.三本杭

鬼が城山系代表格の名峰

三本杭という山名は珍しく、これは藩政時代、宇和島藩・吉田藩・土佐藩の境界の杭が横の森にあって、それがいつの間にか現在の山の一般的な呼び名になっている。
通称、「滑床山」、滑床渓谷南方に位置する代表的な山で、自然・地形・眺望の3拍子が揃い、山頂には一等三角点(本点)がある。八面山から東方を臨んで、三峰の左にあたる。余力のある人は、南方へ連なる頂の横の森、小屋が森、さらには串が森を目指すと山岳美・自然美を満喫できる。ブナ林の南限でありヒメシャラが混交し、灰色と赤色の幹のコントラストが見事。また、新緑の季節はアセビ(白い花)やツツジ(オレンジの花)が満開となる。御祝山への桧尾根付近には、山系随一のシャクナゲ群落が見られる。紅葉は10月下旬がベスト。
上級者は、万年橋を起点として、滑床渓谷探勝のコースを組むとおもしろい。

DATA
難易度:中級〜上級者
眺望:★★★★★
コース:
中級 鹿のコルから120分
上級 万年橋から210分

熊ノコルから三本杭を臨む

ブナとしゃくなげ

おんつつじ

山頂(三角点)
左:
吊り尾根(春)

右:
吊り尾根(冬)
左:
タルミから
三本杭を臨む

右:
三本杭 山頂